VOLCANOISE

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鴻池朋子展「皮と針と糸と」新潟県立万代島美術館
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鴻池朋子展「根源的暴力Vol.2 あたらしいほね」群馬県立近代美術館
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鴻池朋子個展「根源的暴力」神奈川県民ホールギャラリー
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作家ステイトメント「根源的暴力」
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高嶋英男個展「空壺の人」
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リマッピング日比谷プロジェクト2014 都市と森の境界に現れるアート
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美術館ロッジプロジェクト 森吉山小屋  壁画設置作戦&報告会「森吉山小屋と雪の女王」
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目に見えないものと対話する方法「精霊の学校」
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鴻池朋子  Wild Things−Where Masters of Ecstasy Are
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鴻池朋子 Earthshine:Artist Statement
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鴻池朋子 Earthshine:Gallery Wendi Norris(San Francisco)
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大小島真木『遺伝子の地図ーChanting genes』
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大小島真木「The Knock」Vol.3
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大小島真木「The Knock」Vol.2
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大小島真木 遺伝子の地図 − chanting genes
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大小島真木「The Knock」Vol.1
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美術館ロッジ 作戦4「舟、森吉山小屋へ到着!」
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美術館ロッジ 作戦3「舟、森吉山を登る」3/13
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美術館ロッジ 作戦3「舟、森吉山を登る」初日(3/12)
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美術館ロッジ  作戦3「舟、森吉山を登る。」
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美術館ロッジ 森吉1•2作戦
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動く人間 04 : 福森伸
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ULTRA   3 New Artists
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動く人間 03:笹尾千草
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作者不在トークセッション Document <PART 1>
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作者不在トークセッション Document <PART 2>
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作者不在トークセッション Document <PART 3>
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作家は何も気づいていない Picnic at Hanging Rock
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東恩納裕一 After the Picnic
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ミミオ図書館&試写会 in 東京
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隠れマウンテン&ヴォルカノイズ Vol.2
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隠れマウンテン&ヴォルカノイズ Vol.1
隠れマウンテン&ヴォルカノイズ Vol.1

隠れマウンテン&ヴォルカノイズ Vol.1

「<隠れマウンテン―襖絵>のための下絵」2008
 鉛筆、紙 25.7×36.4cm ©Tomoko KONOIKE 

 

 


作者不在ー鴻池朋子の未発表ドローイングを観客の想像力のみでひも解く

隠れマウンテン&ヴォルカノイズ Vol.1
The Hidden Mountain & VOLCANOISE Vol.1

 

2010年11月18日 – 2011年 2月 20日

 

  

本プロジェクトは、鴻池朋子の未発表ドローイングを公開しながらも、作者本人は介在ず、それらの作品を観客の想像力のみによってひも解いていくという試みです。毎回1〜5名程の予約を受け付け、知らない者同士が実際に作品を手に取り語り合いながら、観客自身の独自な眼で作品を見抜いてゆく場をつくります。作者はいない、あるのは作品だけ。ここでは、観客である私たちが見て語っていくしかないのです。

 

2008年、鴻池朋子の個展「隠れマウンテン&ザ•ロッジ」(ミヅマアートギャラリー)において、襖の作品が発表されました。鴻池が襖の作品を制作したのは初めてのことであり、内と外を断絶するキャンバスのような不動の平面に表層的な世界を描くのではなく、空間を仕切る建具として可動する柔らかな襖に描かれた絵が、「開く」ということで奥行きをもたせ、深層に近づくことを意図しています。平面の背後、つまり表面に描かれるモチーフの奥に隠されているものを見る者に想像させ、作者の内側と外側にいる人間の境界を開いて溶解させようという試みでもあったのです。「一番言いたいことは山に隠してある」というコンセプトのもと、作者の内面を包み隠すものを、一枚ずつ見る人に剥がさせるような挑発的な行為は、この展覧会から現れてきた動向であり、鴻池の活動における指標となりました。

 

どんなに壮大なプロジェクトも、小さなラフドローイングから始まります。そこには、他者の眼を意識せずに作者が自由に描き泳ぐ生の姿が現れ、完成作品とは全く別の姿が垣間見えます。ラフドローイングは、作品というよりも「完成作品までの資料」として扱われがちですが、描き方や素材のヒエラルキーを超えたところに新たに見えてくる価値、発見があります。作者の体に近い場所に位置するラフドローイングには、作者にしか見ることができなかったビジョンがあふれているのです。「隠れマウンテン&ザ•ロッジ」において、「芸術はいつも言葉で語れないものを、その背後に隠している」と鴻池は語っています。本プロジェクトでは、そこをあえて観客の言葉で語ることによって、過去に漂流していた作品をよみがえらせます。

 

今回のVol.1では、1997年の<SOFT>展から2008年の<隠れマウンテン&ザ・ロッジ>展までの約10年間に描かれた、鴻池の数百にもなる未発表の下絵やラフドローイングの中から、”ヒトの姿”に注目した作品数十点を選び出し、鴻池作品の「歩み」を追跡してゆきます。観客という「見る人」は、これらの作品を前にして、作者でさえも気がつかない、創造する人間の揺れ動く思考を発見することでしょう。本プロジェクトは、さらに進化しながら、次回のVol.2(3月初旬予定)へと続きますので、どうぞご期待ください。